出張3日目。
折角なので、ロンドンにいる、面白そうなことをやっている方々とランチ会を開きました。
集まったのは、
インドで事業をしていてたまたま休暇でロンドンにいた起業家、
LSEで公共政策を学ぶ学生、
ロンドン大学で貧困問題を学ぶ予定の元銀行マン、
子育て中のママ、
ファッションウィークなども担当しているスタイリストさん、
そして今回一緒に仕事をしているあゆみさん。
インド人のリーダーシップのあり方、ロンドンの育児事情、日本の貧困家庭の問題、教育問題、などなど、主には社会課題の話。
貧困解決のNGOで働いていた女性に
「なかなか解決しないことに対して虚しさを感じないのか」
という質問が別の女性からあり、その問いが私の中でずっと引っかかっています。
その後、今度は三菱商事のヨーロッパ・アジアヘッドクオーターへ。
CSRのダイレクター、マネージャーの方と色々なお話をさせていただきました。
人身売買や森林保護などの話から
主にはダイバーシティ、女性のキャリア、日本の長時間労働や家族のあり方など。
ランチの時の話題に比べ、しくみ作りや投資など、大きな視点での話が多かったですが
こちらでも
「なかなか解決しないことに対して虚しさを感じないのか」
という問いが頭の中をぐるぐる。
考えてみれば、
世界には星の数ほど色々な問題があって
それを解決しようとしてきた人も数え切れないほどいて。
でも結局色々な問題は依然として存在している。
なんでだろうな。
そんなことを考えながらオフィスを後にし、夕方のロンドンを散歩。
大英博物館で行なわれている南アフリカ展へ。
入ったその瞬間から、過去のアパルトヘイト、奴隷制度、虐殺、などを表すアートが並ぶ。
生々しい表現に、息が止まるような気持ちでしたが
それらを眺めながら
こうやって、過去に声無き人々が立ち上がってきたことで
すぐにはわかりにくいけれど、時代は確実に、変化してきたんだなと
そこで何か、ハッとするものが、ありました。
何かの問題がきれいさっぱり解決することは、きっとこの先もないのだけれど
声無き声を上げる人たち、他者のために戦う人たちを、私は応援していきたい。
でも同時に
「社会課題に取り組んでます!キリっ!」
という人たちが偉いとかすごいのではなく
いろんな人たちが、自分のやり方で、
明日は今日よりちょっとだけ、自分や周りの人が幸せになれるようにしていくことが
一番尊いことなのだと思います。
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